こんにちは。Yoshiです。
先日、人様の畑仕事のお手伝いに行ってきました。今日はその時の話について書いてみたいと思います。
半身麻痺&車椅子での畑作業はやはり難しい
先日、知人が請けてきた仕事の手伝いで、見知らぬ人の畑の雑草狩りに行ってきました。
話しによると、依頼者は脳卒中で半身麻痺になったご主人の奥様で、『借りている市民農園の雑草を刈ってほしい』というのが依頼の内容のようでした。
ご主人が趣味で10年以上続けてきていた畑なのだそうですが、去年脳卒中で倒れてしまい、その後半身麻痺で車椅子生活になってしまったようです。本人的には続けたいようですが、やはり半身麻痺・車椅子では畑に入ることはおろか畑まで行くことすら難しく、結果的にほとんど畑に行けず荒れ放題になっているとのこと。
知人はこの春からすでに何度か畑作業を手伝っており、スイカやゴーヤ・トマトなどの苗を植えるときにも手伝いに行ったとのことでした。
生い茂る雑草対策に草刈り機を導入
ご主人の代わりになんとか畑を手入れしようと奥様も頑張っておられたようですが、畑が家から遠いこともあり、またご主人のお世話もしなくてはならないため、なかなか畑仕事ができず、とにかく雑草がすごいことになっている、と。
そこで手作業では埒があかないので草刈り機を買っては見たものの、とても使いこなせそうにない・・・。ということで、再び知人に連絡が入ったようです。
実際に畑に向かってみると、すでに野菜がそれなりに育っていたために、予想していたよりは雑草まみれではないように見えました。
とはいえ、やはり結構な雑草の勢いです。早速心折れそうになっている知人をなだめつつ、私は手作業で細かい草引きをしていくことにしました。
知人は以前、一人で草引き(手作業)をした時にすっかり嫌気がさしていたようなのですが、今回は草刈り機があったので、いざ作業を始めると「やっぱラクだわ~♪」とうれしそうにしていました。草刈り機は充電池式のものでしたが、小型で取り扱いもしやすかったようです。
ぐるぐるトマトと種類の分からないカボチャ?
自分が植えたものではないだけに、『どこに何が植わっているのか?』とか、『これは雑草なのかそうでないのか?』などいくつか分からないところもありましたが、雑草の大半がエノコログサ(狗尾草)のようでした。
鎌でザクザク刈り取ったり、手で引きちぎったりしながら、手当たり次第取り除いていくと、4時間ぐらいで何とか全体的にすっきりしました。
畑には何種類ものスイカの苗を植えた、ということは聞いていたのですが、いずれも育ちが悪く、バレーボールぐらいの大きさのものが3つほど、どうにか育っていたぐらいでした。
そしてメロンも植えてあったようですが、メロンはソフトボール大ぐらいの大きさの実が一つついたところで枯れてしまったようです。
トマトは添え木をするより早く伸び放題になってしまっていたらしく、地表30cmのあたりから横に伸びてウネウネしていました。
途中、明らかにカボチャであることは葉っぱの具合から分かるものの、「これは何?」と思う実が一つ育っていました。
全体的にやはり手入れ不足が影響しているようで、育ちが悪かったり変に育っていたりして、野菜にとってはやはり過酷な状況になってしまっているようです。
このまま畑をあきらめてしまうか
後日談ですが、畑の草刈りをしてから数日後、奥様から知人に連絡があったそうです。
「息子と畑に行き、ひととおり収穫するものは収穫したし、しばらく畑はこのまま放っておこうかと思う」とおっしゃっていたとのことでした。
ご家族はやはり介助や手伝いが大変なので、なんとか畑を諦めてほしいと思っているようです。特に息子さんはご主人が倒れて入院していた去年、一人で全ての世話をまかされていたようで、相当困っていらしたようでした。
今年の春は畑を続けることに反対したそうですが、ご主人がどうしてもやるといって聞かなかったため、奥様が息子さんの変わりにどうにかしようと奮闘する中で、知人に作業の手伝いを依頼するようになったようです。
結局春先に2度ほどご主人も畑まで来られたそうですが、やはり本人的にもかなり無理があると思ったようで、その後は1度も来られていないようです。
そして、指示だけを出して何とか家族に畑を続けてもらおうと思っているようですが、なかなか思うようにいかず、イライラしているとのことでした。
そういった流れを知っている知人なので、「やっぱり『畑は諦めたほうが良いのではないか』と傍で見ていて思うから、あまり手伝わないようにしている」と言っていました。
ご主人が何とか、ご自身で畑作業ができるくらい回復できたら良いのにな・・・と思います。
土作りから気を使い、自分で育てた野菜を食べられるということは、本当に貴重なことだと思いますし、太陽の下で作業をしたり、土に触れたりすることで得られるエネルギーも大きな意味を持っています。
スイカが大好きなお孫さんのためにも、何とか回復してまたご主人には畑を再開してもらいたいものです。