ベランダ菜園系の本が読みたくていろいろと物色していたら、まさにドンピシャなタイトルの本が見つかりました。
その本とは『ベランダで野菜を育ててみました。』。
深町貴子さんとにしかわたくさんの共著で、【マンガスタイルで読める園芸書】という位置づけのようです。
さっそく読んでみたところ、予想を遥かに超える内容の濃さとストーリーの楽しさにすっかりハマってしまい、私も今すぐミニトマトを育てたくなりました。
あなたも今年はミニトマトを一緒に育ててみませんか?
道具がなくても野菜は育てられる!
野菜を育てるとなると、それなりにプランターや土・肥料や道具などが必要となるため、いちから始めるとなるとなかなかハードルが高いような気がしてしまいますよね。
でも、最近は買ってきた時の袋をそのまま利用して育てられるタイプのトマトやじゃがいも・いちごなどもたくさん販売されていますし、あとはペットボトルをジョウロがわりにしたり、枯れ枝を支柱にしたり、100円均一の商品をうまく活用するなどして、比較的簡単かつ安価に野菜づくりをスタートさせることが可能です。
野菜を育てるのに何よりも必要なのは、野菜に対するあなたの想いです!(^^)
ミニトマトの種までついた全部入り『ベジーナスマートバッグ』
このまま植えられる土『トマトの土』
過酷な環境のベランダでも野菜は育てられる!
「そうはいってもうちのベランダ、本当に風がキツいし、日当たりも悪いんだよね~。」
そんな風に思ってベランダ菜園を躊躇している人って、結構多いのではないでしょうか?
かくいう我が家も、相当に風がキツくてほぼ西日がメインのベランダです。
台風の日などは特に、風圧や飛来物で窓ガラスが割れやしないかといつも本当にヒヤヒヤしています。
ですが、数年前に思い切ってプランター菜園に挑戦してみた結果、野菜にとっては確かに厳しい環境ではあるものの、そんな状況でも立派な葉や実をたくさんつけてくれることが分かりました。
以来、毎年繰り返し芽吹いてくれる野菜やハーブ・ときおり訪れる虫たちとともに、ベランダ菜園を楽しんでいます。
ちなみに先日、明日葉の新芽が顔を出していることに気づきました!明日葉の新芽を見るのは去年に引き続いて今年で2回目です。昨冬も今冬も急な寒さで雪が積もったりしましたが、土の下でしっかり生き延びていてくれたようです♪
単なる読み物としてももちろんおもしろいのですが・・・
この本(『ベランダで野菜を育ててみました。』)は、ベランダ菜園初心者の3人が同時にミニトマトを育てるお話がメインとなっているのですが、ストーリーの設定が本当にお上手です。
おそらくほとんどの人が、この3人の登場人物のいずれかと似たようなベランダ状況にあると思われます。そしてその3人への解説として貴子さんが話してくれることの多く(本当に盛りだくさん)が、本当に参考になることばかりなのです。
良い苗の選び方から正しい植え付けの方法・水やりのタイミングや肥料のやり方、そして虫との付き合い方にいたるまで、それにまつわるミニ知識とともに、本の中で貴子さんがしっかりとレクチャーしてくれています。
ですから、単なる【野菜の育て方】についてのノウハウ本としてだけではなく、野菜づくりを通じて人や地球とつながることのかけがえのなさを再認識する本として、多くの方に読んでいただきたい本だと思いました。
貴子さんのひと言ひと言が胸に響きます。
貴子さんが語る言葉には、いたるところに生命に対する深い愛情が感じられます。
ちなみに、この本はミニトマトを育てることがメインとして描かれていますが、他にもほうれん草を育てるヤンママのお話や、定年退職後にスイカを育てる男性のお話、ラディッシュを育てる親子のお話なども描かれていて、それぞれにしっかとストーリーが設定されていて、一話ごとに結構ジーンとくるものがありました。
そして、本書の中では、深町貴子さんご自身が園芸家となったきっかけや、園芸家として活動をしている中でどのような思いを抱いているのか、というようなお話についても触れられていて、今までに読んだことのあるご著書からは感じ取れなかったような、深町貴子さんの暖かい体温というか心に触れられたような感じがしました。
また、マンガとしての各ストーリー以外にも、注意書きや詳しいガイド(解説)、ベランダで育てられる野菜(34種)の種まき・植え付け・収穫時期の一覧などについても掲載されているので、「野菜づくりを始めてみたい」という思いにしっかりと応えてくれている本でした♪
「これからベランダで野菜を育ててみようかな?」と思っている人はもちろんのこと、すでに野菜づくりを楽しんでいる人も、楽しく感動できる本だと思います。
この本を読んで、あなたも一緒に野菜づくりを楽しみませんか?