デジカメ自炊の電子書籍はデータサイズに要注意

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画像処理ソフト実行画面

こんにちは。Yoshiです。

先日、うっかりデジカメのデータサイズを1600万画素にしたままで自炊用の画像を撮影してしまい、あとで画像サイズを変更する必要に迫られました。デジカメ自炊の際にはデータサイズに要注意です!

クラウドに保存した自炊書籍をタブレットで見ようとしたら、メモリがいっぱいになって固まってしまった

先日自炊した電子書籍をタブレットでも読んでみようと思い、ひとまずGoogleドライブ(クラウドサービス)に保存してみました。
そしてノートパソコンで問題なく開いて読めたので、今度はタブレットからそのファイルにアクセスしてみたところ、「内蔵メモリがいっぱい云々・・・」と表示が出て、「アプリをアンインストールするかファイルを削除してください」とだけ、ただひたすら表示されるようになってしまいました。

パソコンで見ていた時には何ら問題がなかったのでうっかりしていたのですが、そういえばデジタルカメラで撮影した時に、普段使っている画素数のまま撮影していました。

保存データの種類はRAWからJPEGに変更していたものの、画素数の変更に関しては完全に頭から抜け落ちていたのです。

印刷しないのであればたいした画素数は必要ありません。それなのに私は『1200万画素』という無駄に大きな画素数で撮っていたのでした。

JPEGを一括でリサイズ・色調補正もできるフリーソフト『Ralpha Image Resizer』

データサイズを小さくする必要があることに気づいた際、「どうせならついでに画像の補正もしておこう」と思いました。

撮影した時には気にならなかったのですが、電子書籍化したものをパソコンで表示してみると、白が少し暗くてコントラストも低めの画像となっていたため、それはそれで気になっていたのです。

ただ画像を小さくするだけなら『縮小専用。』というフリーソフトを使うのが一番簡単そうでしたが、私は色合いやコントラストの調整などもまとめてしたかったので、『Ralpha Image Resizer』を使いました。このソフトは非常に多機能で、リサイズはもちろんのこと、トリミングや縁取り、色調補正、アンシャープマスク、文字入れなどもできます。

多機能なだけに最初は一瞬とっつきにくく感じましたが、上記のような機能を使うだけであれば、プレビュー画面を見ながらポチポチ触っていればすぐに使えるようになります。

せっかくなので、トリミングまでしてさらに電子書籍としての体裁を整えようかとも思いましたが、今回はひとまずリサイズとガンマおよび色合いの補正・コントラストの調整のみにとどめました。

データサイズは『長辺:1280px』に設定して一括変換しました。

そして『画像梱包』で再び pdf ファイル化してみたところ、データサイズが一気に小さくなりました。

画像処理前後のデータサイズ比較

データサイズが小さくなっていることを確認した後、フォルダを再びクラウドにアップしてタブレットからアクセスしてみたところ、今度はスムーズに電子書籍を開くことができました。(Adobe Acrobat Reader DC使用)

色合いやコントラストの調整をすることでさらに読みやすくなった自炊書籍

出来上がった書籍を見て一つ残念に思ったのは、ちょっとコントラストをつけすぎてしまったことです。読むのに支障があるほどではないのですが、やり過ぎた感は否めません。

ただ、撮ってそのままの画像よりは数段見やすくなりました。

やはり一般的なノートパソコンだと、画面を見ながらの画像調整は難しいです。

ソフトで後から画像の調整をする場合は、きちんとした照明下で調整したり、きちんと色が表示される外部モニターを使って確認しながら調整したほうが良いです。

(もちろん、可能ならば撮影する時点でホワイトバランスや露出補正などの調整をしておいたほうが良いことは言うまでもありません。)

画像処理ソフトによる処理前の画像【色調補正前】

画像処理ソフトによる処理後の画像【色調補正後】

デジカメ複写方式による電子書籍化の感想

遅ればせながら、今回初めてデジカメ複写方式で紙の書籍を電子化し、その保管先としてクラウドサービスを利用しました。

私の中では『クラウドに保存したデータに接続するだけ』という感覚だったので、タブレットの内蔵メモリをそこまで圧迫することになるとは思っておらず、今回は延々と繰り返し表示され続ける警告表示にすっかり翻弄されてしまいました。

警告が出だしてからしばらくのうちは、「キャッシュをクリアしたりダウンロードファイルをいくつか削除したりすれば、すぐに表示は消えるだろう」と軽く考えていました。

でも、実際には延々と警告が出続け、電子書籍へのアクセスを中断することもできず、ひたすら「内蔵メモリを開放せよ」と表示され続けたため、かれこれ1時間近くタブレットと格闘するハメになりました。

その後の経緯は先に書いたとおりですが、今回初めて非破壊自炊をしてみて、『単行本程度の本であれば十分にタブレットでそのまま読める』ということが分かったので、今後自炊による電子書籍化の機会は増えそうです。

今回は見開きを1ページとして撮影しましたが、より電子書籍らしく表示したければ、やはり左右各1ページずつ撮影したり、見開き1ページとして撮影したあと画像処理で1ページずつ分割した方が良いのだと思います。

とはいえ、左右1ページずつ撮影したり、見開きページをあとで画像処理するとなると、それはそれで相当骨が折れそうなので、ひとまず見開き1ページの形で今後も電子書籍化したい本があれば、どんどん電子化していこうかなと思いました。