酸っぱすぎるキムチを劇的に食べやすくする方法

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ウインクするシェフの画像

こんにちは。Yoshiです。

今日は、裏技といえるかどうか分かりませんが、酸っぱすぎて食べられないレベルのキムチを食べられるレベルにする方法について書いてみたいと思います。

買ってきたキムチがありえないくらい酸っぱい(泣)!!どうしよう!

先日、「夏場のキムチは酸っぱいことが多いから危険だな~」と思いつつも、家人の夕食に豚キムチを作ることにしました。

よく買うキムチは、いつもなら買ってすぐはほとんど浅漬けの状態なので、「多少の酸味は出てるかもしれないけど、今日もなんとか味付けでごまかせるだろう」と考えていたのですが・・・。

家に帰ってから味見をしてビックリ!
今まで食べた中で一番酸っぱいキムチでした。(笑)

ショックを受けた男性の顔画像

「こ。これはまずい・・・。非常にまずい。」
いざ夕食を作る段になって、私はあせりました。

酸っぱいのが全くダメな家人が1000%食べられないレベルの味ですが、あいにく他に食べられる食材を買ってきていませんでした。

しかも家人はすでに「ご飯の時間まだ?」と待ちきれない様子。

仕方がないので?イチかバチかで豚キムチを作ってみることにしました。

みりんもごま油もしょうゆも効果なし!どうする!どうする?

今までにもごま油やみりんなどで、酸っぱいものやおいしくないものをどうにかしてきたことはありますが、今回ばかりは『これは確実に無理だな・・・』と思うレベルの酸っぱさ。さてどうしよう・・・。

そう思いながら、いつもよりかなり多めにごま油を入れ、みりんを入れ・・・味を見ながらどんどんどんどん追加していきました。水気を足して、しょうゆも足して、炒め物ではなく、煮物のように煮込んでいきます。

さらにきび糖も追加し、さらにごま油を足し、みりんを足し、酒を足し、しょうゆを足し・・・。

「やっぱ無理だー!」

限界を超えて酸っぱくなったキムチには、もはやごま油もみりんも煮込み法も効果なしでした。

キムチの画像

酸っぱさ=酸味。酸味を中和するには・・・と化学的に考えてみた。

最終的に、「乳酸菌による酸味なのだから、『酸』だよね。ってことは、『酸』を中和すればなんとかなるのでは・・・?」と考えました。

そこで、「アルカリ・アルカリ・アルカリ・・・」と呪文のように唱えながら、「使えそうなアルカリ生の食品は何かないか」と考えていると、ハッと『重曹』のことが思い浮かびました!

重曹パウダーのイメージ画像

「そうだ。重曹は使えるぞ!(味はどうなるか知らないけど・・・)」

そこで早速重曹を一つまみ、鍋の中にパラパラと投入してみました。

『シュワワワワ~』

重曹が熱され、酸と反応してシュワシュワしています。

『おもしろ♪』

一瞬楽しんでから、味が心配になって恐る恐る一口食べて見ました。

すると・・・

「酸味がちょっと和らいでる!」

これはイケル!!!と思った私は、さらに重曹を二つまみ追加投入しました。
重曹を入れてグルグルとかき混ぜ、もう一度味見をしてみたところ、「さっきまでの頑固な酸味は一体どこに?!」と思うぐらい、酸っぱくなくなっていました。

ただ、ほんの少ししょっぱいような苦いような味が口に残る感じがしましたが、「このぐらいなら煮込んで再度味を調えたら何とか消せそう」と思うレベルでしたし、何よりさっきまでの酸味に比べたら全く取るに足りない味でした。

指でオーケーマークをつくったシェフの画像

最後に味を整えて卵を入れたらなんとなく食べられる味に

重曹を入れるまでに散々調味料を入れていたので、酸味が消えた途端『ものすごく濃くて甘い味付けの豚キムチ』に感じられました。そこで再度水を追加してしょうゆも追加し、最後に卵を割りいれて卵とじにしました。卵は普段より一つ多くいれました。

すると、全体的に味がマイルドになり、なんとなくそれなりに食べられる味になった感じがでたので、それでよしとして何食わぬ顔で食卓に並べました。

何も知らない家人が早速豚キムチに箸をつけて食べ始めたので様子を伺っていると、特に何も言わずパクパクと食べていました。

とはいえ、「もしかしたら『もう無理』と言ってそのうち箸を置くのではないか」と思ったりもしていたのですが、見事に完食してくれました。

というわけで、酸っぱくなりすぎたキムチには重曹が効きます!

※試される場合は、食品グレードの重曹を使いましょう。また、入れすぎないよう少しずつ味を見ながら調整しましょう。